12月18日(日)、総合南東北病院NABEホールにて、当会主催「スキルアップセミナー(失語)」と「平成28年度研究発表会」を開催し、県内各地から100名を超える会員の参加がありました。
午前中の「スキルアップセミナー(失語)」では、当会の阿久津由紀子会長(芦ノ牧温泉病院)が講義を行いました。
失語症に関する臨床研究は日々進化しており、言語症状と病巣との関係など、学生時代に習った内容よりもさらに進化している失語症研究から、地域包括ケアシステムの視点からみた失語症のある方への支援の方法などについて理解を深めました。
午後は「平成28年度研究発表会」。毎年12月に開催されている研究発表会ですが、今年は一般演題3題に加え、特別演題として「南相馬市の現状」3題の計6題の発表がありました。
<一般演題3題>
- 「遷延性意識障害の症例に対して継続的な関わりにより、発声・経口摂取が可能となった1例」 太田熱海病院 三浦一輝さん(発表者代理:三瓶麻衣さん)
- 「FIMでの評価を開始して~ADLと認知機能の関係性について~」会津中央病院・小山直美さん
- 「語想起障害に対する訓練:意思伝達能力の向上を目指して」南東北福島病院・内山紗希さん
<特別演題「南相馬市の現状」3題>
- 「南相馬市の現状と復興に向けた課題」南相馬市役所・上原麻美子さん
- 「南相馬市の訪問リハビリステーションにおける言語聴覚士の活動と今後の展望」浜通り訪問リハビリステーション・熊谷大さん
- 「南相馬視察の報告~私たちができることは何か?~」竹田綜合病院・渡辺佐和さん(当会 地域包括ケア委員)
ご発表された皆さま、参加された皆さま、一日お疲れさまでした。
今年最後の県士会行事となりましたが、来年もまたご参加下さいますようよろしくお願い致します。
(文と写真:大平裕)