活動報告 小児分科会主催「脳からわかる発達障害」

令和2年9月5日(土)14:00~15:30、小児分科会主催で神戸大学大学院の鳥居深雪先生による「脳からわかる発達障害」のご講演をいただきました。今回、当会初のオンライン開催となりました。不慣れな中での準備ではありましたが、鳥居先生からも「わかりやすいZoomの使用方法」の資料を頂戴し、初心者向けのオンライン受講練習の機会も設け、県外の参加者を含め76名の方にご参加いただきました。

当日は、鳥居先生より脳機能から理解するADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)、2次的な問題の予防、薬物療法など貴重なお話を伺うことができました。加えてライフステージに即した課題のお話も伺うことができ長いスパンで支援していく必要性も学ぶこともできました。開催後のアンケートで「大変、わかりやすい内容だった」「満足した」というコメントが多く聞かれました。

 なかなか収束が見えないコロナ禍の中、当会として総会をはじめとした県士会行事を中止せざるを得ない状況にありました。今回、初の試みで開催されたオンライン研修でしたが

オンラインだったからこそ、なかなか来県は叶わない鳥居先生にご講演をいただけたことは大変貴重な機会となりました。

鳥居先生の「福島の子どもたちのために」という想いでご快諾いただいた機会でしたが、この想いが次につながることを切に願い、会として提供できる情報の発信をしていけたらと思っております。

(小児領域:山田奈保子)

活動報告 地域包括ケア導入研修

令和2年8月2日、国際医療看護福祉大学校において、導入研修が開催されました。今回の導入研修は、新型コロナウイルス感染症の影響で、例年通りの開催が難しく『会場参加型研修会における感染予防ガイドライン(日本言語聴覚士協会)』に準じて実施しました。

 当日は8名の参加があり、地域包括ケアシステムや自立支援型地域ケア会議における言語聴覚士の役割を共有することができました。

 参加者からは、グループワークを通して実践的な知識やテクニックを学ぶことができたという声が聞かれました。

 現在、県内では54名の助言者が活躍しています。来年度は62名になる予定ですが、自立支援型地域ケア会議の開催市町村数が増加した圏域では、圏域をまたいだフォローが必要となってきています。

県士会としては、自立支援型地域ケア会議や通いの場への関与などを含めた活動に対して、バックアップ体制づくりを進めています。今後の活動について質問等ありましたら、各圏域の地域包括ケア委員にご相談下さい。最後に、快く会場や設備をお貸しいただきました国際医療看護福祉大学校様に深く感謝申し上げます。

(地域包括ケア委員長:板東竜矢)

 

今年度の失語症者向け意思疎通支援者養成事業について

県では、昨年度より「失語症者向け意思疎通支援者養成事業」を実施しております。今年度も養成講習会等の開催を予定しておりましたが、今般の新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を鑑み、誠に勝手ながら中止させていただくこととなりました。
参加を検討されていた皆様には、御迷惑をおかけすることとなりますが、何卒御理解をお願い申し上げます。

詳細はこちらからご確認下さい

 

令和元年 地域包括ケア人材育成プログラム(in仙台)導入研修 介護予防推進コース

2019/8/3(土)宮城県仙台市の戦災復興会館にて、当会副会長で日本言語聴覚士協会介護保険部でご活躍されていらっしゃる志和智美先生を講師とし、地域包括ケア人財育成プログラム導入研修介護予防推進コースが開催されました

今回の研修では、はじめに介護予防の知識として国の政策についてスライドを用いて詳しくお話しいただき、宮城県と福島県での取り組みの違いなど講義の中でディスカッションする場面もありました。研修最後にはグループワークも設けられており『介護予防教室』『地域住民向けの公開講座』『ボランティア養成』の3つの分野に分かれて各グループでディスカッションし企画内容の発表を行いました。摂食嚥下、認知機能、聴覚に加え高齢者向けの講座や、若い方向けの講義など、様々な視点から考えることを学びました。また、立案したプランをどのように生かしていけばよいのかという点では、各県士会や行政、他職種と連携し取り組んでいく必要性も学びました。

参加者の皆さんは今後、地域の介護予防へ貢献されると思います。今回、宮城県と福島県合同開催での実際の取り組みの紹介、活発なグループワークからもたくさんの情報を得ることができたと思います。今後の地域活動をより充実させていけるよう、学んだことを生かしていきたいと思います。

報告 竹田綜合病院 鈴木啓章(受講者)