<活動報告>スキルアップセミナー&研究発表会(12/18)

12月18日(日)、総合南東北病院NABEホールにて、当会主催「スキルアップセミナー(失語)」と「平成28年度研究発表会」を開催し、県内各地から100名を超える会員の参加がありました。dsc06674


午前中の「スキルアップセミナー(失語)」では、当会の阿久津由紀子会長(芦ノ牧温泉病院)が講義を行いました。
失語症に関する臨床研究は日々進化しており、言語症状と病巣との関係など、学生時代に習った内容よりもさらに進化している失語症研究から、地域包括ケアシステムの視点からみた失語症のある方への支援の方法などについて理解を深めました。

dsc06670


午後は「平成28年度研究発表会」。毎年12月に開催されている研究発表会ですが、今年は一般演題3題に加え、特別演題として「南相馬市の現状」3題の計6題の発表がありました。

dsc06708

<一般演題3題>

<特別演題「南相馬市の現状」3題>


ご発表された皆さま、参加された皆さま、一日お疲れさまでした。
今年最後の県士会行事となりましたが、来年もまたご参加下さいますようよろしくお願い致します。

(文と写真:大平裕)

<活動報告>県民講演会&県民相談会(11/20)

11月20日(日)、星総合病院メグレズホールにて、当会主催事業「学術講演・県民講演会”寄り添うための基礎知識!子どものことばとコミュニケーションの障害”」と、「言語聴覚士による”きく・話す・食べる”県民相談会」を開催致しましたのでご報告致します。

dsc06406


本日の講師は、福島県総合療育センターにおいて子どもさんの支援に携わってこられた、佐場野優一先生(当会顧問)です。

dsc06427dsc06421

先生は、退職されるまで長年にわたって、聞こえにくさのあるお子さんや、知的な遅れ、発達障害などに伴ってコミュニケーションをとりにくい子どもさんなどへの支援に言語聴覚士として取り組まれてこられました。

これまでも当会会員向けの講演は何度も頂いている佐場野先生ですが、当講演会では、専門家ではない方にも理解しやすいように…と、例えば、”アメとムチではなく、”アメとアメなしで褒める”など、誰にも分かりやすい言葉で、現在まさに子育てに取り組んでおられる親御さまや、子どもさんの発達支援にあたる保育や療育に携わる方々、また、若い世代のST(言語聴覚士)など、誰もが今日から実践できそうな、かかわり方のコツやポイントなどを、大変分かりやすくお話頂きました。

dsc06430

皆さま真剣に聞いていらっしゃいます。(聞く側が集中して聞いていられるように…と、数十秒の休み時間が時々入ります)


講演会に続いて、ホワイエにて「言語聴覚士による”きく・話す・食べる”県民相談会」が行われました。

たくさんのご来場の方々が、体験コーナーや相談会ブースに足を運んでいます。

soudan2

相談コーナーです。小児の発達や、高齢者の聞こえや嚥下、認知症など、それぞれの臨床経験が十分にある言語聴覚士が担当しました。

 

 

こちらはパネルコーナーです。それぞれの職場でイキイキと働いている様子が伝わってきます。(写真が光って見えにくいですが…ごめんなさい)

tenji-2

当日は多くの方々にご来場頂き、ありがとうございました。

”言語聴覚士”は、まだまだ世間一般には知られていない職業でありますが、ぜひ多く皆さまに私たちのことを知って頂きたいと思っております。
これからも福島県言語聴覚士会をどうぞよろしくお願い申し上げます。

(文と写真:大平裕)

<活動報告>平成28年度地域包括ケアシステム構築トップセミナー(10/31)

平成28年10月31日、郡山中央公民館で開催された福島県主催のセミナーに県士会役員10名で参加してきました。8月に引き続き2回目となった今回は、福島県立医科大学の大平哲也先生による健康増進差センターの事業説明と、同大学理事長の菊地臣一先生による講演がありました。

健康増進センターは、健康長寿の福島県を目指して県と一体となり、『健康寿命を延ばし健康格差を少なくする』ことを目標に進めている事業です。具体的には、健康寿命に関わる疾患のリスクが高い方へ疾病の早期発見や介護支援を行う『ハイリスクアプローチ』と、社会全体へ生活習慣の改善や社会参加を勧める『ポピュレーションアプローチ』を、データの評価・分析や健康増進対策、人材育成支援の3本柱で行っていく事業であり、その必要性と内容についてデータを用いながら説明がありました。
img_7275

菊地先生の講演では、痛みが様々な生活の場面や質に影響していることや運動が多くの疾患に良い影響を与えることなど、多くの論文を通して紹介して頂きました。
img_7276

菊地先生、大平先生ともに『福島県は被災地であるために健康年齢への影響が多くの場面で出てくることが予想される』と話しておられ、福島県独自の医療・介護の問題と言語聴覚士としてどのような関りをもっていくか、考えていきたいと思いました。

最後の質疑応答では、県内の医師が少ない現状への対策や、役所のシステムのあり方、地域議会の決議が住民にもたらす影響など、先生独自のお考えを聞くことができ、その発想や意気込みに多くの刺激を頂きました。(文責:大竹)

<活動報告>地域包括ケア人材育成プログラム「介護予防推進コース」(10/15)

10月15日(土)、福島市のLAVIVARE(ラヴィバレ)、2階ラヴィバレホールにて、 地域包括ケア人材育成プログラム「介護予防推進コース」が開催されました。
当研修会は、”福島県地域医療介護総合確保基金事業補助金”を活用した”介護予防の推進に資するOTPTST指導者育成事業”として開催したもので、8月に開催された「地域包括ケアコース」に続き、宮城県言語聴覚士会の皆さまも多く参加され、今回は県内外から23名の参加がありました。

dsc06217dsc06220

講師は、地域包括ケアコースに引き続き、日本言語聴覚士協会介護保険部の黒羽 真美 先生(介護老人保健施設マロニエ苑)です。

 

 

 

講義は、介護予防事業にリハビリ専門職が参画する必要性ととその背景、行政機関や他職種団体との連携、介護予防の実践などの講義、介護予防事業にどうSTが関わるかについてのグループ討議など、盛り沢山の6時間でした。

a

dsc06252講義終了後、福島・宮城両言語聴覚士会会長からのあいさつのあと、参加者全員で集合写真を撮りました。
dsc06258

地域包括ケアシステムにSTがどのように参加したらよいかを、仲間同士で話し合うことができる機会となりました。今後も、福島県言語聴覚士会は地域に貢献して参ります。(大平)

<活動報告>『認知症市民フォーラム』(9/25)

1平成28年9月25日、『認知症市民フォーラム~9月1日は言語聴覚の日~』が、総合南東北病院北棟NABEホールにて開催されました。

当日は、一般市民を含む、多くの皆様が参加され、エーザイ株式会社様と各団体様のご協力や、郡山市市長の品川萬里様に来賓ご挨拶を頂き、誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

例年、当会とエーザイ株式会社様との共催で、市民の方々に認知症への理解を深めるため啓発活動として行っている当イベントですが、今年度は、郡山市地域包括ケア推進課 課長の安藤博様より『郡山市の認知症施策』について、次に、あさかホスピタル退院支援室 看護師の堀内美智子様より『認知症初期集中支援チームの取り組み』について、最後に、公益財団法人星総合病院 神経内科部長の石原哲也様より『もの忘れ 受診のすすめ』についてご講演頂きました。

3 4

また、フロアでは言語聴覚士の仕事について展示等も行いました。

2

認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)においては、今回のような認知症への理解を深めることは1つの柱となる重要なものであり、聴講された皆様がお住まいの地域での体制や資源を知り、認知症の方が暮らしやすい地域づくりの推進に寄与されるよう、今後も活動を継続していきたいと思います。また、このような活動を通して、言語聴覚士の専門性や役割を広く知っていただければと思います。(板東)